不動9番から吉野川を渡り、石井町(いしいちょう)の高川原(たかがわら)地区へ。南島(みなみじま)という場所にあることから「南島不動」の愛称で親しまれる、不動10番・東禅寺(とうぜんじ)があります。
ここは明治時代に千葉県の成田山新勝寺より不動尊の御分体を勧請した、霊験あらたかなお寺です。
守り本尊「不思議童子(ふしぎどうじ)」と共に、不動明王の像に直接手を触れて祈願できるという、ありがたい体験ができる霊場をご案内します。
| 山号・院号 | 摩尼山 長厳院(まにさん ちょうごんいん) |
|---|---|
| 寺名 | 東禅寺(とうぜんじ) |
| 宗派 | 真言宗大覚寺派 |
| 御本尊(不動) | 不動明王(ふどうみょうおう) 通称:南島不動 |
| 守り本尊(童子) | 不思議童子(ふしぎどうじ) |
| 御真言(童子) | オン ロケイ ソワカ |
不動10番・東禅寺の歴史と縁起
南北朝時代の創建と伝わりますが、慶長年間の検地帳には「東誓寺」の名で記載されています。
不動堂奥殿に鎮座する不動明王は、明治38年(1905年)に下総(千葉県)の成田山新勝寺より成田不動尊の御分体を勧請したものです。
以来、身代わり不動尊として万民の農業、厄難消除、交通安全などにご利益があり、近郷近在の崇拝を集めています。
平成の時代に入り、先代の宥雄大僧正がこの不動明王像の前に立って、新たに不動明王像を発願。毎月旧二十八日の護摩供の後、参拝者が直にこの不動明王像に手を触れ、所願成就を祈願するようになりました。
境内の見どころ:童子と手で触れる不動尊
住宅地の中にありながら、境内は静寂で、訪れる人を温かく迎え入れてくれます。
1. 守り本尊「不思議童子(ふしぎどうじ)」
東禅寺が担当する三十六童子は、第10番目の「不思議童子」です。
「不思議」とは、人間の知恵では計り知れない仏の力のことを指します。予測不能な事態や困難に直面した時、思いもよらない方法で助けの手を差し伸べ、解決へと導いてくれる神秘的な童子です。
2. 手を触れて祈願する不動明王
東禅寺の最大の特徴は、不動明王像に直接手を触れてお祈りができることです。
護摩供養の後などに、仏様の体に触れながら自分の願いや痛いところの治癒を祈ることで、より強いご利益をいただけると信仰されています。仏様との距離が近い、ありがたいお寺です。
3. 南島不動の賑わい
「南島のお不動さん」として地元の人々に愛されており、縁日やお祭りの日には多くの参拝者で賑わいます。
成田山ゆかりの力強い不動信仰が、四国の地でしっかりと根付いていることを感じさせてくれます。
御朱印・納経について
参拝後は納経所へ。不動霊場の専用納経帳に御朱印をいただきます。
こちらで授与される御影(おみえ)には、不思議童子のお姿が描かれています。
アクセス・駐車場・参拝案内
- 所在地: 徳島県名西郡石井町高川原字南島459-1
- 電話番号: 088-674-0265
- 交通機関: JR徳島線「石井駅」より約1.5km。
- 駐車場: あり(無料)。境内(山門前)に隣接しています。
- 次の不動札所へ: 第11番「童学寺(どうがくじ)」までは約4km。同じ石井町内を西へ進みます。
まとめ:仏様に触れて感じる温かい力
不動10番・東禅寺は、不動明王に直接触れて祈ることができる、全国的にも珍しい体験ができるお寺です。 不思議童子の神秘的な力と、仏様の温もりを肌で感じ、心願成就を祈りましょう。
