【別格5番 大善寺】須崎の海を望む二つ石の伝説!鐘の音響く厄除けの寺

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別格5番大善寺の境内
別格5番 大善寺の境内

別格4番(徳島県海陽町)から室戸岬を回り、高知県を西へ大移動すること約95キロ。須崎市(すさきし)の海を見下ろす小高い山の上に、別格5番・大善寺(だいぜんじ)があります。

ここは弘法大師が荒れ狂う海を鎮めるために祈祷した「二つ石(ふたついし)」の伝説が残る場所。
「厄除け大師」としても名高く、境内からは美しい須崎湾や横浪三里(よこなみさんり)の景色を一望できる、爽快なロケーションが魅力の霊場をご案内します。

山号・院号 高野山 中院(こうやさん なかのいん)
宗派 高野山真言宗
御本尊 弘法大師(こうぼうだいし)
開基 弘法大師(空海)
御真言 南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)
御詠歌 みなみなみ 海(うみ)の浜辺(はまべ)の 二(ふた)つ石(いし) よろずの人(ひと)の 守(まも)りなるらん (意味:南の海の浜辺にある二つの石は、大師の祈りによって、万人の人々を守る要石となっているのだろう)

別格5番・大善寺の歴史と縁起

弘仁6年(815年)、弘法大師が42歳の厄年の際、この地を巡錫しました。
当時、須崎の海はたびたび大波や津波が押し寄せ、人々に甚大な被害を与えていました。大師は海を望むこの山に登り、山頂にあった2つの巨石「二つ石」の上で、一社を建立して祈祷を行いました。

すると海は静まり、人々は安心して暮らせるようになったといいます。
以来、この地は「二つ石のお大師さん」と呼ばれ、海上安全や厄除けの霊場として厚く信仰されています。山号が「高野山」となっているのも、大師ゆかりの深い霊地であることを示しています。

境内の見どころ:絶景と鐘の音

石段を登ると、視界が開け、海からの心地よい風が吹き抜けます。

1. 二つ石(ふたついし)の伝説

寺名の由来ともなった「二つ石」は、大師が座って祈祷した霊石です。
かつては大きな岩が露出していたそうですが、現在は本堂の床下や境内の一部にその痕跡を留めるのみとなっています。しかし、大師が海を鎮めたという強い祈りの力は、今もこの地に息づいています。

2. 須崎湾を一望する「鐘楼堂」

境内の鐘楼堂からは、須崎市街と穏やかな須崎湾、そしてその向こうに広がる太平洋を一望できます。
ここの梵鐘(ぼんしょう)は自由に撞くことができ、その鐘の音は「日本の音風景100選」にも選ばれたことがあるほど美しく響き渡ります。絶景に向かって鐘をつき、煩悩を払いましょう。

3. ボケ封じ観音と厄除け

境内には、柔和な顔立ちの「ボケ封じ観音」が祀られており、健康長寿を願うお年寄りや家族連れに人気です。
また、大師が厄年に開いた寺であることから、「厄除け」のご利益も強力とされ、多くの人が厄払いに訪れます。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。別格霊場の御朱印をいただきます。
大善寺の御本尊は弘法大師ですので、御影(おみえ)もお大師様のお姿です。八十八ヶ所とは違う、別格ならではの功徳を持ち帰りましょう。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 高知県須崎市西町1-2-1
  • 位置関係: 四国八十八ヶ所の第36番・青龍寺(土佐市)と第37番・岩本寺(四万十町)の間に位置します。高知市から四万十方面へ向かう国道56号線沿いからアクセスします。
  • 別格4番からの距離: 別格4番・鯖大師本坊から車で約2時間半〜3時間。室戸岬経由か、国道193号・55号経由で高知市を抜けて移動します。非常に距離があります。
  • 公共交通機関: JR土讃線「土佐新荘(とさしんじょう)駅」から徒歩約10分。
  • 駐車場: あり(無料)。参道下のトンネル手前から坂を登ったところに駐車場があります。
  • 次の別格札所へ: 別格第6番「龍光院(りゅうこういん)」までは約100km。高知県を横断し、愛媛県宇和島市へ向かう、これまた長い移動となります。

まとめ:海風に吹かれて厄を落とす

別格5番・大善寺は、長い移動の疲れを、素晴らしい景色と鐘の音で癒やしてくれるお寺です。 大師の力で静まった海を眺め、心穏やかに厄を落としたら、次なる地・愛媛県宇和島を目指して旅を続けましょう。

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