【不動8番 長善寺】ガン除け不動と駅路寺!質多羅童子とお稲荷さんの寺

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不動8番長善寺の本堂と境内
不動8番 長善寺の境内

不動7番から吉野川を渡り、東みよし町の中庄(なかしょう)へ。JR三加茂(みかも)駅のすぐ近くに、不動8番・長善寺(ちょうぜんじ)があります。

ここはかつて徳島藩の「駅路寺(えきろじ)」として旅人を守った歴史あるお寺です。
「ガン除け不動」として知られる霊験あらたかな不動明王と、商売繁盛のお稲荷さんが同じ境内に祀られている珍しい霊場。守り本尊「質多羅童子(しったらどうじ)」のご加護と共に、ご案内します。

山号・院号 駅路山 中本寺(えきろざん ちゅうほんじ)
寺名 長善寺(ちょうぜんじ)
宗派 真言宗御室派
御本尊(不動) 虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)
※不動霊場本尊は除災不動明王
守り本尊(童子) 質多羅童子(しったらどうじ)
御真言(童子) オン タラマチ シッタラ ウンパッタ

不動8番・長善寺の歴史と縁起

大同3年(808年)、弘法大師が開基しました。かつては七堂伽藍を構える大寺院でしたが、天正12年(1584年)に長宗我部元親の兵火により全焼してしまいました。

翌年、良玄僧正によって再建され、徳島藩主・蜂須賀家より祈願所として保護を受けました。慶長3年(1598年)には「駅路寺(えきろじ)」に指定されました。
駅路寺とは、藩の政策により街道沿いの寺院が旅人に宿や便宜を提供した制度で、治安維持や情報収集の役割も担っていました。長善寺は、この地域の交通の要衝を守る重要な拠点でした。

当山の不動明王は、古くから「ガン除け不動尊」として深く崇拝されており、病気平癒を願う人々が絶えません。

境内の見どころ:童子とお稲荷さん

駅のすぐそばという立地にありながら、境内は四季折々の花に彩られた静かな空間です。

1. 守り本尊「質多羅童子(しったらどうじ)」

長善寺が担当する三十六童子は、第8番目の「質多羅童子」です。
「質多羅(しったら)」とは「妙(たえ)なるもの」や「斑(まだら)な色」を意味し、多様な手段で人々を救うことを表しています。商売繁盛や学業成就など、様々な願いに対して彩り豊かな恵みを与えてくれる童子です。

2. お稲荷さんが同居する駅路寺

境内には「三宝山稲荷(さんぽうざんいなり)」も祀られています。
これは開山以来、商工農産業の祈願所として、不動明王と共に連綿と信仰を集めてきた証です。お寺の中にお稲荷さんがある、神仏習合の温かさを感じることができます。

3. 花の寺と眺望

長善寺は、サクラ、ツツジ、アジサイなどが境内を彩る「花の寺」としても親しまれています。
また、不動院之院からの眺望は素晴らしく、眼下に広がる吉野川流域の風景を楽しむことができます。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。不動霊場の専用納経帳に御朱印をいただきます。
こちらで授与される御影(おみえ)には、質多羅童子のお姿が描かれています。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 徳島県三好郡東みよし町中庄2586
  • 電話番号: 0883-82-2358
  • 交通機関: JR徳島線「三加茂駅」より東へ80m。駅から徒歩1分という好立地です。
  • 駐車場: あり(無料)。境内まで徒歩1分の場所に駐車場があります。
  • 次の不動札所へ: 第9番「明王院(みょうおういん)」までは約21km。吉野川沿いを東(徳島市方面)へ進み、阿波市市場町へ向かいます。

まとめ:旅人を守り続けた歴史とガン除けの祈り

不動8番・長善寺は、かつて旅人を守った駅路寺の歴史と、現代の難病「ガン」を除く不動尊の信仰が共存するお寺です。 質多羅童子とお稲荷さんに見守られ、季節の花に癒やされながら、心身の健康を祈願してください。

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