不動10番から吉野川を渡り、石井町(いしいちょう)へ。飛鳥時代に創建されたと伝わる「四国最古の寺」、不動11番・童学寺(どうがくじ)があります。
その名の通り、弘法大師が幼少期に書道や密教を学んだ学問所として知られ、「いろは歌」を創作した場所とも言われています。
古くから「脳天(のうてん)不動」として信仰されており、守り本尊「羅多羅童子(らたらどうじ)」と共に、首から上の病気や悩みを癒やしてくれるありがたい霊場です。
| 山号・院号 | 東明山 別格本山(とうめいざん べっかくほんざん) |
|---|---|
| 寺名 | 童学寺(どうがくじ) |
| 宗派 | 真言宗善通寺派 |
| 御本尊(不動) | 脳天不動明王(のうてんふどうみょうおう) ※本堂本尊は薬師如来 |
| 守り本尊(童子) | 羅多羅童子(らたらどうじ) |
| 御真言(童子) | オン ラタ ラタ ラマ ラマ ソワカ |
不動11番・童学寺の歴史と縁起
飛鳥時代(592〜710年)に行基菩薩によって創建された、四国で最も古い歴史を持つお寺といわれています。
弘法大師が幼少の頃、この寺で書道や密教などの学問を修め、「いろは四十八文字」を創作した場所であることから、寺号を「童学寺」と称し、学業成就の寺として広く知られるようになりました。
大師が42歳の時に再びこの寺を訪れて伽藍を整備し、自ら薬師如来、阿弥陀如来、毘沙門天などを刻んで安置したと伝えられています。
天正年間(1573〜92年)の兵火により全山焼失しましたが、元禄年間(1688〜1704年)に再建され、現在に至ります。
境内の見どころ:童子と脳天不動
別格霊場の2番札所でもあり、多くの巡礼者が訪れる境内には、歴史と伝説が息づいています。
1. 守り本尊「羅多羅童子(らたらどうじ)」
童学寺が担当する三十六童子は、第11番目の「羅多羅童子」です。
御真言「オン ラタ ラタ ラマ ラマ ソワカ」を唱えることで、仏の知恵を授かり、迷いを取り除くご利益があるとされています。学問の寺を守護するにふさわしい、知的な力を持つ童子です。
2. 首から上を守る「脳天不動」
このお寺の不動明王は「脳天不動」と呼ばれています。
衆生を苦しみや災いから救うだけでなく、特に「心頭(しんとう)に巣くう病」、つまり脳の病気や精神的な悩み、頭痛など、首から上の不調から救ってくださると信仰されています。
3. いろは歌発祥の地
弘法大師が「いろはにほへと…」という仮名文字(いろは歌)を作ったという伝説の地。
境内には「いろは池」や、大師が筆を洗ったとされる泉があり、学問向上を願う人々にとっての聖地となっています。
御朱印・納経について
参拝後は納経所へ。不動霊場の専用納経帳に御朱印をいただきます。
こちらで授与される御影(おみえ)には、羅多羅童子のお姿が描かれています。
アクセス・駐車場・参拝案内
- 所在地: 徳島県名西郡石井町石井城ノ内605
- 電話番号: 088-674-0138
- 交通機関: JR徳島線「下浦駅」より約2km。
- 駐車場: あり(無料)。境内にある駐車場を利用できます。
- 次の不動札所へ: 第12番「建治寺(こんじじ)」までは約9km。徳島市入田町の山間部へ向かいます。
まとめ:学びと癒やしの古刹
不動11番・童学寺は、四国最古の歴史と、弘法大師の学問への情熱が感じられる場所です。 羅多羅童子の知恵を授かり、脳天不動尊に頭と心の健康を祈って、スッキリとした気持ちで巡礼を続けましょう。