【別格14番 椿堂】弘法大師の杖が椿に!病気平癒と「お杖椿」の伝説

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別格14番椿堂の境内
別格14番 椿堂の境内

別格13番から約5キロ。愛媛県と徳島県の県境近く、国道192号線沿いに別格14番・椿堂(つばきどう)があります。

正式名称は「金光山 常福寺」ですが、古くから「椿堂」の名で親しまれてきました。
その由来は、弘法大師が地面に突き立てた杖が、そのまま根付いて椿の大木になったという伝説にあります。熱病を鎮めた逸話から、無病息災や病気平癒のご利益を求めて、多くの参拝者が訪れるお寺です。

山号・院号 金光山 遍照院(きんこうざん へんじょういん)
寺名 常福寺(じょうふくじ)
通称:椿堂(つばきどう)
宗派 高野山真言宗
御本尊 延命地蔵菩薩(えんめいじぞうぼさつ)
開基 弘法大師(空海)
御真言 オン・カカカ・ビ・サンマエイ・ソワカ
御詠歌 昔(むかし)より 今(いま)もかわらぬ 椿堂(つばきどう) 世(よ)の人々(ひとびと)を 救(すく)い給(たま)わん (意味:昔から今も変わることなく、この椿堂は仏の慈悲によって世の中の人々を救い続けてくださるだろう)

別格14番・椿堂の歴史と縁起

弘仁6年(815年)、弘法大師がこの地を通りかかった際、熱病が流行して村人たちが苦しんでいました。
大師は延命地蔵菩薩を刻んで本尊とし、手に持っていた杖を土に突き立てて祈祷を行いました。すると不思議なことに、熱病はたちまち平癒し、村に平穏が戻りました。

その後、大師が突き立てた杖から芽が出て根付き、やがて立派な「椿」の大木へと成長しました。
この「お杖椿(おつえつばき)」の伝説から、この寺は「椿堂」と呼ばれるようになり、現在に至るまで病気平癒の霊場として信仰されています。

境内の見どころ:お杖椿と再生の物語

こぢんまりとした境内ですが、伝説の椿と、地元の人々に守られた温かい雰囲気が魅力です。

1. 大師堂の中の「お杖椿」

伝説の「お杖椿」は、現在の大師堂の中に安置されています。
昭和60年(1985年)の火災で大師堂と共に焼けてしまいましたが、黒焦げになった切り株から再び新しい芽が吹き出し、奇跡的に再生しました。
現在は新しい大師堂の中で大切に守られており、その生命力の強さは「再生」や「回復」の象徴として参拝者を勇気づけています。

2. 「非核不動尊」と平和への祈り

境内には、巨大な「非核不動尊」が立っています。
これは世界平和と核兵器廃絶を願って建立されたもので、四国霊場の中でも珍しい現代的なメッセージを持つ仏像です。お遍路の旅を通じて、世界の安寧を祈る場所でもあります。

3. 県境の要所

椿堂は、かつて土佐街道の要所として栄え、多くのお遍路さんや旅人が行き交いました。
現在も国道沿いにあり、八十八ヶ所の第65番・三角寺と第66番・雲辺寺をつなぐ重要な中継地点となっています。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。別格霊場専用の納経帳に御朱印をいただきます。
納経所では、火災から蘇った椿にあやかり、病気平癒や健康長寿のお守りなども授与されています。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 愛媛県四国中央市川滝町下山1894
  • 位置関係: 愛媛県と徳島県の県境(境目トンネル)のすぐ近く、国道192号線沿いにあります。
  • 別格13番からの距離: 別格13番・仙龍寺から車で約15分。山を下りて国道へ出るとすぐです。
  • 駐車場: あり(無料)。山門前に駐車場があります。
  • 次の別格札所へ: 別格第15番「箸蔵寺(はしくらじ)」までは約26km。徳島県三好市へ入り、吉野川沿いを進んでこんぴら奥の院へ向かいます。

まとめ:杖が根付くほどの生命力

別格14番・椿堂は、火災に遭っても再び芽吹いた椿のように、何度でも立ち上がる強さを教えてくれるお寺です。 病気や悩みを抱えている時こそ、この場所でお大師様のパワーと生命力をいただいてください。

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