【第15番札所 国分寺】国の名勝庭園と阿波の歴史!曹洞宗の古刹

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第15番札所 国分寺の庭園と本堂
第15番札所 国分寺:国の名勝に指定された美しい庭園

第14番札所からわずか0.8キロ。かつて阿波国の政治・文化の中心地であった国府町に、第15番札所・国分寺(こくぶんじ)があります。

「国分寺」とは、奈良時代に聖武天皇が国家の安泰を願って全国66ヶ所に建立させた寺院のこと。ここは「阿波国分寺」として長い歴史を誇ります。
また、四国八十八ヶ所では珍しい「曹洞宗(禅宗)」の寺院であり、国の名勝に指定された見事な庭園が見られることでも有名です。

山号・院号 薬王山 金色院(やくおうざん こんじきいん)
宗派 曹洞宗
御本尊 薬師如来(やくしにょらい)
開基 行基菩薩
御真言 オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ
御詠歌 薄(すず)く濃(こ)く わけわけ出(い)でる 世(よ)の中(なか)に 聖(ひじり)の誓(ちか)い 頼(たの)もしきかな (意味:世の中は幸・不幸、善・悪など様々だが、聖武天皇が国分寺を建てた仏の誓いは、何よりも頼もしいものだ)

15番札所・国分寺の歴史と縁起

天平13年(741年)、聖武天皇の勅願により、行基菩薩が御本尊の薬師如来を刻んで開創しました。当時は「金光明四天王護国之寺」と称され、広大な寺域と七堂伽藍を誇る大寺院でした。

弘法大師もこの地で「星供(ほしく)の秘法」を修めたと伝えられています。しかし、天正年間の長宗我部元親による兵火で、他の多くの寺院と同様に焼失してしまいました。
その後、江戸時代中期に再興され、その際に宗派が曹洞宗へと改められました。現在も境内のあちこちに、かつての壮大な伽藍を偲ばせる礎石が残されています。

境内の見どころ:名勝庭園と禅の心

国分寺の境内は、禅寺らしい整然とした美しさと、歴史の重みを感じさせる空間が広がっています。

1. 国の名勝「阿波国分寺庭園」

本堂の再建と同時期に整備された庭園は、国の名勝に指定されています。
阿波産の青石をふんだんに使った石組みと、枯山水の様式が見事に調和しており、その美しさは格別です。本堂の裏手に広がっており、静かに眺めているだけで心が洗われるような時間を過ごせます。

2. 七重塔の礎石

境内には、奈良時代の創建当時にそびえ立っていた「七重塔」の巨大な礎石(心礎)が残されています。
かつては高さ60メートルを超える壮大な塔があったと推定されており、当時の阿波国分寺がいかに大きな力を持っていたかを今に伝えています。

3. 烏瑟沙摩明王(うすさまみょうおう)

国分寺には、トイレの神様として知られる「烏瑟沙摩明王」も祀られています。
不浄を清める功徳があり、下半身の病気や安産にもご利益があるとされ、信仰を集めています。禅宗では生活のすべてが修行とされるため、こうした場所も大切にされています。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。国分寺の御朱印には、薬師如来を表す梵字(バイ)と「本尊 薬師如来」の文字が記されます。
「国分寺」の印が押された御朱印は、国家鎮護の祈りが込められた歴史の証です。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 徳島県徳島市国府町矢野718-1
  • 第14番からの距離: 第14番札所・常楽寺から約0.8km。徒歩で約15分、車で約3分。非常に近く、平坦な道で移動も楽です。
  • 駐車場: あり(無料)。山門前に普通車用の駐車場があります。
  • 次の札所へ: 第16番札所「観音寺」までは約1.8km。徒歩で約25分、車で約5分。市街地の中を進んでいきます。

まとめ:歴史と庭園美に触れるひととき

第15番札所・国分寺は、阿波の歴史の中心地であり、禅の精神が息づく静寂の寺です。 美しい石組みの庭園を愛で、奈良時代の巨大寺院の面影に思いを馳せる。そんな豊かな時間が、旅の疲れを癒やしてくれることでしょう。

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