【第16番札所 観音寺】夜泣き地蔵の伝説!母子を見守る千手観音の寺

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第16番札所 観音寺の夜泣き地蔵と境内
第16番札所 観音寺:子供の健やかな成長を見守る夜泣き地蔵

第15番札所から約1.8キロ。古い町並みが残る住宅街の一角に、第16番札所・観音寺(かんのんじ)があります。

四国霊場には「観音寺」という名前のお寺が3つありますが、ここは徳島県にある最初の一つ。境内はコンパクトながらも、地元の人々の温かい信仰に支えられた清潔で美しい場所です。
特に、子供の夜泣き封じにご利益がある「夜泣き地蔵」が有名で、子供の健康と成長を願う親御さんの参拝が絶えません。

山号・院号 光耀山 千手院(こうようざん せんじゅいん)
宗派 高野山真言宗
御本尊 千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)
開基 弘法大師(空海)
御真言 オン・バザラ・タラマ・キリク・ソワカ
御詠歌 忘(わす)れずも 導(みちび)き給(たま)へ 観音寺(かんのんじ) 西方世界(さいほうせかい) 弥陀(みだ)の浄土(じょうど)へ (意味:私たちが道に迷わぬよう、どうか忘れずにお導きください観音様。西方の阿弥陀如来の極楽浄土へ)

16番札所・観音寺の歴史と縁起

弘仁7年(816年)、弘法大師がこの地を訪れた際、千手観音菩薩の姿を刻んで本尊とし、開基したと伝えられています。当時は七堂伽藍を備えた壮大な寺院でした。

しかし、天正年間の長宗我部元親による兵火で、ここもまた全焼の憂き目に遭いました。幸いにも、住職が燃え盛る炎の中から御本尊の千手観音像だけは背負って逃げ出し、難を逃れたという伝説が残っています。
その後、万治2年(1659年)に阿波藩主・蜂須賀家の支援を受けて再建され、地域の人々の手によって大切に守り継がれてきました。

境内の見どころ:母子のための優しいお寺

派手さはありませんが、訪れる人をほっとさせるような温かさが観音寺の魅力です。

1. 子供を守る「夜泣き地蔵」

境内の一角にある小さなお堂には、「夜泣き地蔵」が祀られています。
古くから、子供の夜泣きや病気に悩む親たちが祈願に訪れ、前掛けを奉納して祈ると不思議と夜泣きが止むと言われています。子供たちの健やかな成長を願う、優しい祈りに満ちた場所です。

2. 炎を逃れた「千手観音」

本堂に祀られている御本尊・千手観音菩薩像は、弘法大師の作と伝わります。
兵火の際、住職が命がけで守り抜いたというエピソードから、災難除けや厄除けのご利益もあるとされています。普段は秘仏ですが、お参りを通してその力強い慈悲を感じ取ってみてください。

3. 弘法大師の「筆蹟」

山門には、昭和の初期まで弘法大師の直筆とされる扁額(へんがく)が掲げられていました(現在は保存のため複製等が掲げられている場合があります)。
また、境内には「仏足石(ぶっそくせき)」もあり、お釈迦様の足跡を拝むことで、健脚や交通安全のご利益を授かることができます。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。観音寺の御朱印には、千手観音を表す梵字(キリーク)と「本尊 千手観世音」の文字が記されます。
同じ「観音寺」の御朱印は69番札所にもありますが、こちらは第16番。旅の記録として大切にいただいてください。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 徳島県徳島市国府町観音寺49-2
  • 第15番からの距離: 第15番札所・国分寺から約1.8km。徒歩で約25分、車で約5分。住宅街の中を歩く平坦なルートです。
  • 駐車場: あり(無料)。山門のすぐ横に駐車スペースがありますが、道幅が狭い箇所があるため運転にはご注意ください。
  • 次の札所へ: 第17番札所「井戸寺」までは約2.8km。徒歩で約40分、車で約10分。非常にアクセスしやすい距離にあります。

まとめ:住宅街の静かな聖地

第16番札所・観音寺は、子供を想う親心と、それを守る仏様の慈悲が感じられる場所です。 夜泣き地蔵様に手を合わせ、次の札所への道中安全を祈願すれば、心穏やかに旅を続けることができるでしょう。

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