【第17番札所 井戸寺】面影の井戸で運試し!七仏薬師と厄除けの古刹

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第17番札所 井戸寺の面影の井戸と仁王門
第17番札所 井戸寺:伝説の「面影の井戸」と朱色の仁王門

第16番札所から約2.8キロ。徳島市街地の最後の札所となるのが、第17番札所・井戸寺(いどじ)です。

その名の通り、「井戸」にまつわる不思議な伝説を持つお寺です。弘法大師が一夜にして掘り当てたとされる「面影の井戸」は、覗き込むことで自分の運勢や健康運を知ることができると言われています。
聖徳太子ゆかりの「七仏薬師」を祀る珍しいお寺でもあり、厄除けや病気平癒を願う多くの巡礼者が訪れます。

山号・院号 瑠璃山 真福院(るりざん しんぷくいん)
宗派 真言宗善通寺派
御本尊 七仏薬師如来(しちぶつやくしにょらい)
開基 天武天皇
御真言 オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ
御詠歌 面影(おもかげ)を うつせばむすぶ 井戸(いど)の水(みず) 結(むす)べば胸(むね)の 垢(あか)をおとさん (意味:面影を映すこの井戸の水を手ですくって飲めば、心の汚れや不安も洗い落としてくれるだろう)

17番札所・井戸寺の歴史と縁起

井戸寺の歴史は古く、天武天皇の勅願により創建されました。当時は「妙照寺」という名前でした。

後に弘法大師がこの地を訪れた際、村人たちが水不足に苦しんでいるのを知り、持っていた錫杖(しゃくじょう)で一夜にして井戸を掘り当てました。すると清らかな水が湧き出し、村人たちは救われたといいます。
大師はまた、聖徳太子が作ったとされる七体の薬師如来像を拝み、自ら檜(ひのき)で高さ約1.9メートルの薬師如来坐像を彫り、その胎内(お腹の中)に七体の像を納めました。このことから、寺号を「井戸寺」に改めたと伝えられています。

境内の見どころ:面影の井戸と七仏薬師

境内には、伝説の井戸や迫力ある仁王門など、印象的なスポットがあります。

1. 運勢を映す「面影の井戸」

大師堂の左奥にある小さな堂の中に、伝説の井戸「面影の井戸」があります。
「井戸の水面に自分の顔が映れば無病息災、映らなければ3年以内に災いがある」という言い伝えがあり、多くの参拝者がドキドキしながら覗き込んでいます。万が一映らなくても、しっかりと厄除けのお参りをすれば大丈夫とされていますのでご安心ください。

2. 全国的にも珍しい「七仏薬師」

本堂には、聖徳太子と弘法大師の合作とされる「七仏薬師如来」が祀られています。
通常、薬師如来は一体で祀られることが多いですが、ここでは七つの苦難を逃れ、七つの福を授かるとされる「七仏」として信仰されています。特に「あらゆる病気」や「厄年」の厄払いに強い力を持つとされています。

3. 朱色の「仁王門」

井戸寺の入り口に建つ仁王門は、鮮やかな朱塗りが美しい立派な門です。かつて阿波十郎兵衛の屋敷にあった門を移築したとも言われており、歴史のロマンを感じさせます。
門の両脇には大きな草鞋(わらじ)が奉納されており、旅の安全を願うお遍路さんの想いが伝わってきます。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。井戸寺の御朱印には、薬師如来を表す梵字(バイ)と「本尊 七仏薬師如来」の文字が記されます。
また、希望すれば「面影の井戸」の水をお守り(加持水)として持ち帰る容器をいただける場合もあります(要確認)。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 徳島県徳島市国府町井戸北屋敷80-1
  • 第16番からの距離: 第16番札所・観音寺から約2.8km。徒歩で約40分、車で約10分。平坦な道で、案内標識も多く迷いにくいルートです。
  • 駐車場: あり(無料)。仁王門の前に広い駐車場があり、大型バスも駐車可能です。
  • 次の札所へ: 第18番札所「恩山寺」までは約17km。ここから徳島市の中心部を抜け、小松島市へと向かいます。移動距離が長くなるため、ここで一区切りとするお遍路さんも多いです。

まとめ:井戸に映る自分の心

第17番札所・井戸寺は、不思議な井戸を通して自分自身と向き合うお寺です。 水面に映る自分の顔を見て、健康であることへの感謝や、これからの生き方を考える。そんな静かな時間が、旅の思い出をより深くしてくれることでしょう。

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