【別格17番 神野寺】日本一の満濃池を守る!弘法大師の偉業と龍神伝説

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別格17番神野寺の境内
別格17番 神野寺の境内

別格16番から東へ約15キロ。香川県まんのう町にある日本最大のため池「満濃池(まんのういけ)」のすぐそばに、別格17番・神野寺(かんのじ)があります。

ここは弘法大師が嵯峨天皇の命を受け、満濃池の修築工事を指揮した際に建立されたお寺です。
度重なる決壊で多くの人々を苦しめた池を、大師の知恵と法力によって完成させたという伝説の地。広大な水面を見守るように建つ大師像や、池にまつわる龍神伝説など、水と信仰の歴史を感じられるスポットをご案内します。

山号・院号 五穀山 神野院(ごこくざん かんのいん)
宗派 真言宗善通寺派
御本尊 薬師如来(やくしにょらい)
開基 弘法大師(空海)
御真言 オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ
御詠歌 散(ち)る花(はな)も 手向(たむ)けとぞ見(み)る 神野寺(かんのじ) 波(なみ)の響(ひび)きを 経(きょう)と聞(き)くべし (意味:散りゆく花も仏への手向けと見える神野寺よ。池の波の音さえも、ありがたいお経の声として聞くがよい)

別格17番・神野寺の歴史と縁起

弘仁12年(821年)、弘法大師は朝廷から満濃池の修築別当に任命されました。
この池は日本最大規模を誇りますが、当時は技術的な困難から堤防が何度も決壊し、農民たちを苦しめていました。

大師は護摩を焚いて祈願すると同時に、アーチ型堤防などの最新土木技術を駆使し、わずか3ヶ月という短期間で工事を完成させました。
この功績により朝廷から報奨金が下賜され、大師はその一部を使って池のほとりに堂宇を建立し、池の守護と五穀豊穣を祈願しました。これが神野寺の始まりです。

境内の見どころ:日本一の池と大師像

お寺は満濃池の堤防のすぐ脇にあり、参拝と合わせて雄大な景色を楽しむことができます。

1. 日本最大「満濃池(まんのういけ)」

神野寺の目の前に広がる満濃池は、周囲約20km、貯水量1,540万トンという日本最大のため池です。
毎年6月には、田植えのために水門を開く「ゆる抜き」という行事が行われ、豪快な放水を見ようと多くの観光客が訪れます。池の歴史とスケールに圧倒されること間違いなしです。

2. 池を見守る「弘法大師像」

池の堤防には、満濃池を見つめるように立つ弘法大師の銅像があります。
大師の偉業を称え、今もこの地域の農業用水と人々の暮らしを見守り続けています。ここからの眺めは素晴らしく、讃岐山脈の山々を借景にした美しい風景が広がります。

3. 龍神伝説と満濃池神社

満濃池には「龍神(大蛇)」が住んでいるという伝説があります。
かつて大師が護摩を焚いた際、池から龍が現れて工事の完成を約束したとも伝えられています。お寺の近くには龍神を祀る「神野神社(満濃池神社)」もあり、神仏習合の信仰が今も残っています。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。別格霊場の御朱印をいただきます。
八十八ヶ所巡りの途中(第74番〜75番付近)に位置するため、多くのお遍路さんが立ち寄る人気のスポットです。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 香川県仲多度郡まんのう町神野45-12
  • 位置関係: 八十八ヶ所第75番・善通寺から車で約15分。満濃池を目指して進めば迷うことはありません。
  • 別格16番からの距離: 別格16番・萩原寺から車で約25分。平野部を移動する快適なルートです。
  • 駐車場: あり(無料)。お寺の目の前や堤防周辺に広い駐車場があります。
  • 次の別格札所へ: 別格第18番「海岸寺(かいがんじ)」までは約18km。多度津町の海岸沿いへ向かいます。

まとめ:弘法大師の「土木技術」に触れる

別格17番・神野寺は、宗教家としてだけでなく、優れた技術者でもあった弘法大師の一面を知ることができる場所です。 日本一の池の畔で風に吹かれ、1200年前にこの地を救った大師の偉大なパワーを感じてください。

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