【別格18番 海岸寺】もう一つの大師誕生地!産湯の井戸と海を望む絶景

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別格18番海岸寺の境内
別格18番 海岸寺の境内

別格17番から約18キロ。多度津町の穏やかな海岸線に、別格18番・海岸寺(かいがんじ)があります。

弘法大師の誕生地といえば第75番札所の善通寺が有名ですが、実はここ海岸寺も「弘法大師(空海)誕生の地」として古くから信仰されています。
「父方の善通寺、母方の海岸寺」とも言われ、大師の母・玉依御前(たまよりごぜん)がこの地にあった別邸で大師を出産したと伝えられています。潮の香りが漂う境内で、偉大な聖人のルーツに触れる旅をご案内します。

山号・院号 経納山 迦毘羅衛院(きょうのうざん かびらえいん)
宗派 真言宗醍醐派
御本尊 聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
弘法大師(誕生大師)
開基 弘法大師(空海)
御真言 オン・アロリキャ・ソワカ
御詠歌 世界(せかい)をば 病(やまい)なき世(よ)にとなし給(たま)ふ 誓(ちか)いもいとど 頼(たの)もしきかな (意味:この世界を病気や苦しみのない世の中にしようとする仏様の誓いは、なんと頼もしくありがたいことだろうか)

別格18番・海岸寺の歴史と縁起

大同2年(807年)、弘法大師が唐から帰国した後、母・玉依御前の住まいがあったこの地に堂宇を建立し、自ら刻んだ聖観音像を本尊として開山しました。
大師はこの地で生まれたと伝えられ、お寺には大師が産湯(うぶゆ)をつかったとされる井戸や、へその緒を埋めたとされる場所が残っています。

かつては広大な敷地を誇りましたが、戦国時代の兵火で焼失。その後、万治2年(1659年)に白方村の豪農らによって再建され、現在に至ります。

境内の見どころ:産湯の井戸と二つのエリア

海岸寺は、川を挟んで「本坊(経納山)」と「奥の院(仏母院)」の2つのエリアに分かれているのが特徴です。

1. 大師誕生の神秘「産井(うぶい)」

奥の院のエリアには、弘法大師が生まれた時に産湯として使われたとされる井戸「産井」があります。
今も清水が湧き出ており、安産や子授け、健やかな成長を願う人々が訪れます。善通寺が「父の里」なら、ここは「母の里」としての優しさに満ちています。

2. 海に向かう「山門(仁王門)」

本坊の入り口にある立派な仁王門は、すぐ目の前の瀬戸内海に向かって開かれています。
かつては海から船で参拝に訪れる人も多かった名残を感じさせます。門越しに見る海の青さと松の緑のコントラストは美しく、心が洗われる風景です。

3. 本堂と大師堂

本坊には本尊・聖観音を祀る「本堂」があり、奥の院には大師誕生の姿を祀る「大師堂」があります。
大師堂の中には、生まれたばかりの赤ちゃんの姿をした「誕生大師像」が安置されており、両親への感謝や家庭円満を祈る場所として大切にされています。

御朱印・納経について

参拝後は、本坊にある納経所へ。別格霊場の御朱印をいただきます。
御影(おみえ)には、稚児大師(子供の頃の大師)の姿が描かれており、誕生の地ならではの特別感があります。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 香川県仲多度郡多度津町西白方997-1
  • 位置関係: 八十八ヶ所第71番・弥谷寺の近くにあります。海岸沿いの県道21号線に面しています。
  • 別格17番からの距離: 別格17番・神野寺から車で約40分。満濃池から北西へ、海を目指して進みます。
  • 駐車場: あり(無料)。山門の横や海岸沿いに駐車スペースがあります。
  • 次の別格札所へ: 別格第19番「香西寺(こうざいじ)」までは約25km。高松市の中心部近くへ向かいます。

まとめ:海風香る、大師誕生のもう一つの聖地

別格18番・海岸寺は、弘法大師のルーツに触れられる貴重な場所です。 善通寺と合わせてお参りすることで、お大師様への理解と親しみがより一層深まることでしょう。母の温もりを感じるような、優しい空気に包まれてください。

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