不動18番から約20キロ。松山方面から西条市に入り、旧小松町の国道11号線沿いに、不動19番・宝寿寺(ほうじゅじ)があります。
四国八十八ヶ所第62番札所としても知られるこのお寺は、聖徳太子が開基したという大変古い歴史を持ちます。
安産のご利益で知られる本尊・十一面観音と共に、「一願不動(いちがんふどう)」として親しまれる不動明王が、守り本尊「法挾護童子(ほうきょうごどうじ)」と共に参拝者を迎えます。
| 山号・院号 | 天養山 観音院(てんようざん かんのんいん) ※不動霊場では「七宝山 玉蔵院(しっぽうざん ぎょくぞういん)」 |
|---|---|
| 寺名 | 宝寿寺(ほうじゅじ) |
| 宗派 | 信貴山真言宗 |
| 御本尊(不動) | 毘沙門天(びしゃもんてん) ※不動霊場本尊は一願不動 |
| 守り本尊(童子) | 法挾護童子(ほうきょうごどうじ) |
| 御真言(童子) | オン ギャキテイ トンバンバ キリク |
不動19番・宝寿寺の歴史と縁起
聖徳太子の開山といわれ、毘沙門天王が日本で最初に出現した地とされています。
用明天皇2年(587年)、聖徳太子が自ら謹刻した天王(毘沙門天)を本尊として祀ったのが始まりです。その後、聖武天皇、醍醐天皇など歴代皇室の加護も厚く、大寺院として栄えました。
弘法大師がこの地で修行されていた時、大和の信貴山(奈良県)に倣って謹刻された不動尊を本尊である毘沙門天王と共に分霊し、この地に「松山別院」として祀られました。
また、当山の不動明王は「一願不動尊」とも呼ばれ、一度の功力(祈り)が得られる、つまり「一つの願いを叶えてくれる」と伝えられています。
境内の見どころ:童子と一願不動
国道沿いの便利な場所にありながら、一歩中に入ると歴史の重みを感じさせる空間が広がっています。
1. 守り本尊「法挾護童子(ほうきょうごどうじ)」
宝寿寺が担当する三十六童子は、第19番目の「法挾護童子」です。
「法を挾(はさ)んで護る」という名の通り、仏の教え(法)を左右からしっかりと守護し、信じる者を正しい道へと導く童子です。迷いが生じた時、この童子に祈れば、揺るぎない信念と守りを与えてくれるでしょう。
2. 願いを叶える「一願不動」
境内には「一願不動」として信仰される不動明王が祀られています。
「一願」とは、あれもこれもと欲張らず、最も切実な一つの願いに絞って祈れば、必ず成就するという意味が込められています。心からの願いを一つ、お不動様に託してみてください。
3. 安産の観音様
宝寿寺は、古くから安産のご利益でも有名です。
聖武天皇の妃・光明皇后が難産の際、この寺の観音様に祈願して無事に出産されたという伝説があり、日本国中から安産祈願の参拝者が訪れます。
御朱印・納経について
参拝後は納経所へ。不動霊場の専用納経帳に御朱印をいただきます。
こちらで授与される御影(おみえ)には、法挾護童子のお姿が描かれています。
アクセス・駐車場・参拝案内
- 所在地: 愛媛県西条市小松町新屋敷甲428(※注:資料画像には「西条市小松町11-1」とありますが、これは旧住所や隣接地の可能性があります。現在のカーナビ設定は上記住所または電話番号が確実です)
- 電話番号: 0898-72-2262(または資料記載の089-979-0242 ※資料の番号は連絡所等の可能性がありますので、現地番号をご確認ください)
- 交通機関: JR予讃線「伊予小松駅」よりすぐ。駅の目の前にあります。
- 駐車場: あり(無料)。境内に隣接しています。
- 次の不動札所へ: 第20番「光林寺(こうりんじ)」までは約25km。今治市方面へ向かいます。
まとめ:聖徳太子ゆかりの地で一願成就
不動19番・宝寿寺は、聖徳太子の時代からの長い歴史と、一願不動の霊験が息づくお寺です。 法挾護童子に守られ、たった一つの大切な願いを胸に、静かに祈りを捧げましょう。