不動22番から西条市街地を経て、西日本最高峰・石鎚山(いしづちさん)の麓へ。大保木(おおふき)地区にある不動23番・極楽寺(ごくらくじ)は、石鎚山真言宗の総本山です。
ここは飛鳥時代、修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が石鎚山に入山し、厳しい修行の末に開いたとされる伝説の地。
守り本尊「仏守護童子(ぶっしゅごどうじ)」と共に、石鎚蔵王大権現の強力なパワーに触れられる、神秘的な霊場をご案内します。
| 山号・院号 | 石鎚山 総本山(いしづちさん そうほんざん) |
|---|---|
| 寺名 | 極楽寺(ごくらくじ) |
| 宗派 | 石鎚山真言宗 |
| 御本尊(不動) | 弥陀三尊・石鎚蔵王大権現 ※不動霊場本尊は波切不動 |
| 守り本尊(童子) | 仏守護童子(ぶっしゅごどうじ) |
| 御真言(童子) | オン アボギヤ バダラヤ ソワカ |
不動23番・極楽寺の歴史と縁起
天武天皇(673〜86年)の頃、役の行者神変大菩薩が石鎚山に入山し、龍王山に籠もられ、毎日不動ヶ滝で身を清め、衆生済度・密厳浄土を祈願しつつ厳しい修行を続けられました。
数年後、満願の朝に紫雲がたなびき、金色に輝く阿弥陀如来を中央に、観世音菩薩、勢至菩薩の三尊仏が現れたという。行者は中央の本尊を「石鎚金剛蔵王大権現」、両脇立を「籠王吼蔵王大権現」「無畏宝吼蔵王大権現」とし一宇を建立し奉祀しました。
蔵王大権現の御神体を奉持し続け、この三尊を本尊として千三百年の法灯を守り続けています。弘法大師もこの地で修行されたと伝わります。
境内の見どころ:童子と不滅の法灯
石鎚山の霊気に満ちた境内は、訪れるだけで背筋が伸びるような厳粛な雰囲気に包まれています。
1. 守り本尊「仏守護童子(ぶっしゅごどうじ)」
極楽寺が担当する三十六童子は、第23番目の「仏守護童子」です。
その名の通り、仏(真理や悟り)を堅固に守護する童子であり、また仏法を信じる人々をも守り抜く存在です。信仰心を強く持ちたい時や、迷いから心を守りたい時に、大きな力を授けてくれるでしょう。
2. 石鎚蔵王大権現の威徳
本堂(蔵王殿)の内陣には、黄金に輝く石鎚蔵王大権現が祀られています。
修験道の山・石鎚山のエネルギーを象徴するそのお姿は、あらゆる悪魔を降伏させ、人々の願いを強力に後押ししてくれます。
3. 波切不動と1300年の法灯
不動霊場の本尊である「波切不動」は、煩悩の波を断ち切る鋭い力を持っています。
また、極楽寺には開創以来1300年にわたり絶えることなく燃え続けている「法灯」があり、脈々と受け継がれてきた祈りの深さを感じることができます。
御朱印・納経について
参拝後は納経所へ。不動霊場の専用納経帳に御朱印をいただきます。
こちらで授与される御影(おみえ)には、仏守護童子のお姿が描かれています。
アクセス・駐車場・参拝案内
- 所在地: 愛媛県西条市大保木4-36
- 電話番号: 0897-59-0011
- 交通機関: JR予讃線「伊予西条駅」より約8.5km。車やタクシーの利用が便利です。
- 駐車場: あり(無料)。駐車場から境内までは徒歩1分です。
- 次の不動札所へ: 第24番「隆徳寺(りゅうとくじ)」までは約20km。西条市丹原町高松へ向かいます。
まとめ:石鎚の霊気と法灯に触れる旅
不動23番・極楽寺は、修験道の厳しさと仏教の慈悲が融合した、石鎚信仰の根源に触れられるお寺です。 仏守護童子に守られ、千年の灯りから希望の火を心に灯して、次の霊場へと進んでいきましょう。