【第23番札所 薬王寺】厄除けの総本山!厄坂の階段と瑜祇塔の絶景

< 光明トラベル トップページへ戻る
第23番札所 薬王寺の瑜祇塔と本堂への階段
第23番札所 薬王寺:日和佐の町を見下ろす、朱色の瑜祇塔

第22番札所から約20キロ。ウミガメの産卵地としても知られる美しい海岸の町・美波町(旧日和佐町)に、第23番札所・薬王寺(やくおうじ)があります。

ここは徳島県(発心の道場)最後の札所であり、全国的にも有名な「厄除け」の総本山です。特に厄年を迎える人々が、本堂へと続く「厄坂」に硬貨を置いて厄を落とす光景は、薬王寺ならではのもの。
町のシンボルでもある朱色の塔「瑜祇塔(ゆぎとう)」からは太平洋を一望でき、阿波の旅の締めくくりにふさわしい絶景が待っています。

山号・院号 医王山 無量寿院(いおうざん むりょうじゅいん)
宗派 高野山真言宗
御本尊 薬師如来(やくしにょらい)
開基 行基菩薩
御真言 オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ
御詠歌 皆人(みなひと)の 病(や)みぬる年(とし)の 薬王寺(やくおうじ) 瑠璃(るり)の薬(くすり)を 与(あた)えましませ (意味:病や厄年に苦しむすべての人々に、薬王寺の薬師如来様よ、どうか癒やしの霊薬をお与えください)

23番札所・薬王寺の歴史と縁起

天平元年(729年)、聖武天皇の勅願により行基菩薩が開基しました。その後、弘仁6年(815年)に弘法大師がこの地を訪れました。

当時42歳だった大師は、自身と人々の厄除けを祈願して薬師如来像を刻んで安置し、根本道場としました。この由来から、薬王寺は特に「厄除け」の霊験があらたかな寺として知られるようになりました。
歴代天皇からの信仰も厚く、また火災により焼失した際も、当時の再建に多くの信者が協力したことから、現在も年間を通して多くの参拝者で賑わっています。

境内の見どころ:厄落としの階段と絶景の塔

薬王寺は体験型の参拝スポットが多く、見応えのあるお寺です。

1. 硬貨を置いて厄を落とす「厄坂」

仁王門をくぐると、本堂へと続く急な石段が現れます。これらは「厄坂」と呼ばれ、それぞれ意味があります。
「女厄坂(33段)」「男厄坂(42段)」、さらに本堂から瑜祇塔へ続く「還暦厄坂(61段)」。参拝者は、一段一段に1円玉などのお賽銭を置きながら登ることで、厄を落とすことができるとされています。階段に響く硬貨の音は、薬王寺の風物詩です。

2. 町のシンボル「瑜祇塔(ゆぎとう)」

本堂のさらに上、山の中腹にそびえる高さ29メートルの朱色の塔が「瑜祇塔」です。
昭和38年に建立されたこの塔は、四角形の屋根の上に円形の塔が乗る独特の形をしており、これは仏教の「天と地」を表していると言われます。内部は博物館になっており、上層階の回廊からは日和佐の町並みと太平洋、そして日和佐城を一望する大パノラマが楽しめます。

3. 肺大師とラジウム泉

本堂の左手には「肺大師」と呼ばれる祠があり、ラジウムを含んだ霊水が湧き出ています。
肺病など呼吸器系の病気に効くとされ、多くの人が水を汲みに訪れます。心身の健康を願う祈りが、境内には満ちています。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。薬王寺の御朱印には、薬師如来を表す梵字(バイ)と「本尊 薬師如来」の文字が記されます。
徳島県最後の御朱印となります。ここで「発心の道場(徳島)」を打ち終え、次は「修行の道場(高知)」へと向かう決意を新たにしましょう。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 徳島県海部郡美波町奥河内寺前285-1
  • 第22番からの距離: 第22番札所・平等寺から約20km。車で約30〜40分、徒歩だと約5〜6時間の道のりです。
  • 公共交通機関: JR牟岐線「日和佐駅」から徒歩約10分とアクセス良好です。
  • 駐車場: あり(無料・有料)。山門周辺や道の駅日和佐に駐車スペースがあります。
  • 次の札所へ: 第24番札所「最御崎寺(ほつみさきじ)」までは約75km。ここから高知県の室戸岬まで、海岸線沿いをひた走る長く厳しい道のりが始まります。

まとめ:阿波の旅の締めくくりに厄落とし

第23番札所・薬王寺は、徳島県の霊場巡りのフィナーレを飾るにふさわしい、荘厳で活気のあるお寺です。 厄坂で日頃の重荷を下ろし、太平洋を眺めて心を晴れやかにする。新たな気持ちで、次なる高知の旅路へと出発してください。

    PAGE TOP