【第28番札所 大日寺】重文・大日如来と奥の院の霊水!首から上の守り神

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第28番札所 大日寺の本堂と静かな境内
第28番札所 大日寺:重要文化財の御本尊と、奥の院の霊水が有名

第27番札所から約38キロ。海岸線を離れ、静かな山里に入った場所に第28番札所・大日寺(だいにちじ)があります。

四国霊場には「大日寺」という名前のお寺が3つありますが、ここは高知県香南市にある「土佐の大日寺」です。
境内は巨木に囲まれ、ひっそりとした佇まい。御本尊である大日如来坐像は国の重要文化財に指定されている逸品であり、奥の院に湧き出る霊水は「首から上の病気」にご利益があるとして、多くの参拝者が訪れます。

山号・院号 法界山 高照院(ほうかいざん こうしょういん)
宗派 真言宗智山派
御本尊 大日如来(だいにちにょらい)
開基 行基菩薩
御真言 オン・バザラ・ダト・バン
御詠歌 露霜(つゆしも)と 罪(つみ)を照(て)らせる 大日(だいにち)の 誓(ちか)いは我(わ)が身(み) あらたなりけり (意味:露や霜のように消えやすい私たちの罪を照らして消してくださる大日如来の誓いは、我が身にとってあらたかで尊いものだ)

28番札所・大日寺の歴史と縁起

天平年間(729〜749年)、聖武天皇の勅願により行基菩薩が開基しました。行基は、この地にあった霊木(楠)に大日如来像を刻み、本尊として安置しました。

その後、弘法大師がこの地を訪れ、荒廃していた寺を復興。さらに、楠の巨木に爪で薬師如来を彫り、奥の院を定めたと伝えられています。
明治時代の神仏分離令までは土佐一ノ宮・土佐神社の別当寺として栄えましたが、廃仏毀釈の嵐の中で一時廃寺となりました。しかし、本尊の大日如来像は人々の手によって大切に守られ、明治17年に再興を果たしました。

境内の見どころ:重文の仏像と癒やしの霊水

長い移動の疲れを癒やしてくれるような、素朴で落ち着いた雰囲気が大日寺の魅力です。

1. 重要文化財「大日如来坐像」

本堂に安置されている御本尊・大日如来坐像は、高さ約146センチの寄木造りで、国の重要文化財に指定されています。
平安時代後期の作とされ、ふっくらとしたお顔立ちと、流れるような衣のラインが美しい仏様です。四国霊場の御本尊は秘仏が多い中、この大日如来様は拝観できる機会が多く(要確認)、その慈悲深いお姿を間近に感じることができます。

2. 奥の院と「爪彫り薬師」

本堂から徒歩数分の場所にある「奥の院」には、弘法大師が爪で彫ったと伝わる「爪彫り薬師」がお祀りされています。
かつて台風で倒れた楠の巨木に彫られていたもので、現在はその一部が大切に堂内に安置されています。特に「首から上の病気(頭痛、眼病、耳の病気、精神的な悩みなど)」にご利益があるとされ、多くの人が祈願に訪れます。

3. 奥の院の「霊水」

奥の院の脇には、清水が湧き出ています。これは、弘法大師が独鈷(とっこ)で加持して湧き出させたという伝説の霊水です。
この水を飲むと、先述の「首から上の病気」が治ると信じられています。長い道のりを歩いてきたお遍路さんにとって、喉を潤し、頭をすっきりさせてくれる恵みの水です。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。大日寺の御朱印には、大日如来(金剛界)を表す梵字(バン)と「本尊 大日如来」の文字が記されます。
宇宙の真理そのものである大日如来のパワーをいただき、次の札所へと向かいましょう。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 高知県香南市野市町母代寺476
  • 第27番からの距離: 第27番札所・神峯寺から約38km。海岸線から内陸へ入る長い道のりです。車で約1時間、徒歩だと約8〜9時間かかります。
  • 駐車場: あり(無料)。山門の近くに駐車場が整備されています。
  • 次の札所へ: 第29番札所「国分寺」までは約9km。田園風景の中を進む、比較的平坦で歩きやすいルートです。

まとめ:首から上の悩みを洗い流す

第28番札所・大日寺は、静寂な空気に包まれた癒やしの聖地です。 美しい大日如来様に見守られ、奥の院の霊水で頭や心をすっきりとさせる。長旅で溜まった疲れや悩みをここで洗い流し、新たな気持ちで高知の旅を続けてください。

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