【第32番札所 禅師峰寺】土佐湾の絶景と奇岩!海の安全を守る峰の寺

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第32番札所 禅師峰寺の境内から望む太平洋
第32番札所 禅師峰寺:土佐湾を見下ろす「海の守り寺」

第31番札所から約5.7キロ。海岸線に近い小高い山、峰山(みねやま)の頂上に第32番札所・禅師峰寺(ぜんじぶじ)があります。

地元の人々からは親しみを込めて「峰寺(みねんじ)」と呼ばれています。標高約82メートルの境内からは、雄大な太平洋(土佐湾)を一望でき、坂本龍馬ゆかりの桂浜も見渡せる絶景スポットです。
海の安全を守る「船魂(ふなだま)観音」として信仰され、奇岩が並ぶ独特の雰囲気を持つ境内の魅力をご案内します。

山号・院号 八葉山 求聞持院(はちようざん ぐもんじいん)
宗派 真言宗豊山派
御本尊 十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)
開基 行基菩薩
御真言 オン・マカ・キャロニキャ・ソワカ
御詠歌 静(しず)かなる 我(わ)がみなもとの 禅師峰寺(ぜんじぶじ) 浮かぶ心(こころ)を 法(のり)の船(ふね)にの (意味:静かな水面のような悟りの境地に至る禅師峰寺。迷い浮かぶ心を仏法の船に乗せて救いたまえ)

32番札所・禅師峰寺の歴史と縁起

聖武天皇の勅願により、行基菩薩が開基しました。行基は、この山の形が観音様が座る蓮台(八葉の蓮華)に似ていることから、山号を「八葉山」と名付けたと伝えられています。

その後、大同2年(807年)に弘法大師が訪れ、この地が海の交通の要衝であることを知り、航海の安全を祈願しました。大師は十一面観音像を刻んで本尊とし、「船魂(ふなだま)観音」として祀りました。
以来、漁師や船乗りたちからの信仰が厚く、歴代の土佐藩主も参勤交代の際には必ずここへ立ち寄り、航海の無事を祈ったと言われています。

境内の見どころ:海の絶景と奇岩の神秘

山頂にある境内は、波の音と風の音が心地よく響く、開放的な空間です。

1. 土佐湾を見渡す「絶景の境内」

禅師峰寺の最大の魅力は、その眺望の良さです。仁王門をくぐり境内に入ると、眼下には広大な太平洋が広がります。
東には室戸岬方面、西には足摺岬方面、そして眼下には桂浜や浦戸大橋など、土佐を代表する風景が一望できます。お遍路の道中で、最も海を近く、美しく感じられる場所の一つです。

2. 奇岩と「不動明王」

境内には、波によって浸食されたような不思議な形の岩(屏風岩など)が点在しており、自然の造形美を感じさせます。
その岩盤の上には、巨大な「不動明王」の石像が立っており、海を見つめるように鎮座しています。力強いその姿は、海で働く人々や巡礼者をしっかりと守ってくれているようです。

3. 重要文化財「金剛力士像」

仁王門に安置されている金剛力士像は、鎌倉時代の仏師・定明(じょうみょう)の作とされ、国の重要文化財に指定されています。
筋肉隆々とした迫力ある姿は、今にも動き出しそうなほど。歴史的価値の高い仏像を間近で見ることができるのも、このお寺の魅力です。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。禅師峰寺の御朱印には、十一面観音を表す梵字(キャ)と「本尊 十一面観音」の文字が記されます。
海の安全を守る観音様の御朱印は、人生という航海のお守りにもなるでしょう。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 高知県南国市十市3084
  • 第31番からの距離: 第31番札所・竹林寺から約5.7km。車で約15分、徒歩で約1時間20分。浦戸湾沿いを進み、最後に急坂を登ります。
  • 駐車場: あり(無料)。山頂近くに駐車場がありますが、そこに至る道は急な坂道で道幅も狭いため、対向車には十分ご注意ください。
  • 次の札所へ: 第33番札所「雪蹊寺」までは約7.8km。県営渡船(無料)を使って浦戸湾を渡るルートが一般的で、お遍路情緒あふれる移動が楽しめます。

まとめ:海風を感じる天空の霊場

第32番札所・禅師峰寺は、空と海に囲まれた開放感あふれるお寺です。 眼下に広がる太平洋を眺めながら深呼吸すれば、心の中の霧も晴れていくよう。船魂観音に見守られ、次の目的地へと船出するように出発してください。

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