不動35番から東へ約10キロ。源平合戦の古戦場として知られる高松市牟礼町(むれちょう)に、四国三十六不動霊場の最後を飾る第36番・聖代寺(しょうだいじ)があります。
ここは歌人として有名な西行法師が開いたお寺であり、また千葉県の成田山新勝寺から勧請された「身代わり厄除け不動」を祀る成田山高松別院でもあります。
36番目の守り本尊「烏婆計童子(うばけいどうじ)」に見守られ、ついに満願成就(結願)の時を迎えます。
| 山号・院号 | 成田山(なりたさん) |
|---|---|
| 寺名 | 聖代寺(しょうだいじ) |
| 宗派 | 真言宗善通寺派 |
| 御本尊(不動) | 身代り厄除け不動尊(みがわりやくよけふどうそん) |
| 守り本尊(童子) | 烏婆計童子(うばけいどうじ) |
| 御真言(童子) | オン タカマヤ キリク ソワカ |
不動36番・聖代寺の歴史と縁起
僧・西行(俗名・佐藤義清)は、その晩年かつて思いをはせた旧主家・徳大寺家の姫君の忘形見、崇徳上皇の菩提を弔うため当地に二宇を建立しました。後年、寿永4年(1185年)源平の合戦に敗れた平氏の臣が、当山において合戦に散った将兵の霊を慰めたと伝わります。
当山不動明王は、弘法大師敬刻の尊像を奉祀する大本山成田山新勝寺の本尊の分身像で、古来より霊験あらたかな「身代り厄除け不動尊」として、県内外の不動信者から崇拝されています。
境内の見どころ:童子と結願の喜び
八栗山を望む静かな境内は、春には百本余りのソメイヨシノが咲き誇る桜の名所でもあります。
1. 守り本尊「烏婆計童子(うばけいどうじ)」
聖代寺が担当する三十六童子は、最後の第36番目「烏婆計童子」です。
すべての煩悩や迷いを打ち破り、悟りの世界へと導く童子です。長い巡礼の旅の終わりに、これまでの功徳をしっかりと守り、新しい人生へと送り出してくれる存在です。
2. 成田山ゆかりの「南無不動明王」
境内には「南無不動明王」と書かれた赤い幟(のぼり)がはためき、成田山新勝寺との深い縁を感じさせます。
本尊の「身代り厄除け不動」は、私たちの身代わりとなって災厄を引き受け、家内安全や交通安全、商売繁盛など、現世利益の願いを叶えてくださいます。
3. 結願(けちがん)の達成感
ここ聖代寺で、四国三十六不動霊場の巡礼はすべて終了(結願)となります。
本堂で最後の納経を済ませ、これまでの旅路を振り返りながら、お不動様に感謝の祈りを捧げましょう。満願成就の証として、結願証(有料)を受けることもできます。
御朱印・納経について
参拝後は納経所へ。最後の御朱印をいただき、36のお寺の印が全て揃った納経帳は、一生の宝物となるでしょう。
こちらで授与される御影(おみえ)には、烏婆計童子のお姿が描かれています。
アクセス・駐車場・参拝案内
- 所在地: 香川県高松市牟礼町牟礼1332
- 電話番号: 087-845-9287
- 交通機関: 高松琴平電気鉄道(ことでん)志度線「琴電八栗(やくリ)駅」より1.5km。JR高徳線「古高松南駅」からもアクセス可能です。
- 駐車場: あり(無料)。境内まで厄除け坂を42段登ります。
まとめ:36の祈りが結ばれる場所
不動36番・聖代寺は、西行法師の哀悼の心と、不動明王の力強い守りが一つになった場所です。
ここですべての巡礼が円満に成就しました。烏婆計童子に見送られ、清々しい心で、また新しい日常へと戻っていきましょう。
結願、おめでとうございます。