【第39番札所 延光寺】赤亀が運んだ鐘の伝説!「修行の道場」土佐最後の霊場

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第39番札所 延光寺の赤亀の像と本堂
第39番札所 延光寺:鐘を背負った「赤亀」の伝説が残る古刹

第38番札所から約50キロ。土佐(高知県)の旅もいよいよ終わりを迎え、宿毛市ののどかな田園地帯に第39番札所・延光寺(えんこうじ)があります。

ここは「修行の道場」と呼ばれる高知県最後の霊場。竜宮城から鐘を背負って帰ってきたという「赤亀(あかかめ)」の伝説や、弘法大師が錫杖で突き出した「目洗い井戸」など、興味深い見どころがたくさんあります。
長い土佐の旅路を締めくくる、静寂と伝説の寺院をご案内します。

山号・院号 赤亀山 寺山院(しゃきざん じさんいん)
宗派 真言宗智山派
御本尊 薬師如来(やくしにょらい)
開基 行基菩薩
御真言 オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ
御詠歌 南無(なむ)薬師(やくし) 諸病(しょびょう)なかれと 願(ねが)いつつ 詣(まい)れる人(ひと)は 延光寺(えんこうじ) (意味:あらゆる病気がなくなるようにと願いながら、薬師如来を信じてお参りする人は、ここ延光寺へ来なさい)

39番札所・延光寺の歴史と縁起

神亀元年(724年)、聖武天皇の勅願により行基菩薩が開基しました。当初は「亀鶴山(きかくざん)施薬院(せやくいん)」と呼ばれていました。

伝説によると、延暦14年(795年)、弘法大師がこの地を訪れた際、海から赤い亀が背中に鐘を背負って上がってくるのを見つけました。その鐘には「阿弥陀如来」の梵字が刻まれており、大師はこれを寺に奉納して、山号を「赤亀山(しゃきざん)」、寺号を「延光寺」に改めたと伝えられています。
この亀が運んできた鐘は、現在も国の重要文化財として寺に大切に保管されています。

境内の見どころ:赤亀と癒やしの井戸

山門をくぐると、手入れの行き届いた美しい庭園が広がり、伝説の亀が参拝者を迎えてくれます。

1. 伝説の「赤亀の像」

境内の池のほとりには、鐘を背負った赤い亀の石像があります。
竜宮城から鐘を運んできたという伝説の主人公です。ユーモラスで愛らしいその姿は、長い旅に疲れたお遍路さんを和ませてくれる人気の撮影スポットです。ぜひ近くでご覧ください。

2. 眼病平癒の「目洗い井戸」

本堂の脇にある井戸は、弘法大師が水不足に悩む村人のために錫杖で地面を突いて湧き出させたという伝説の霊水です。
この水で目を洗うと眼病が治ると言われ、「目洗い井戸」として親しまれています。古くから多くの人々が目の健康を祈願してきました。

3. 国の重要文化財「銅鐘」

赤亀が背負ってきたとされる梵鐘(ぼんしょう)は、高さ33.6センチの小ぶりな鐘ですが、平安時代初期(または鎌倉時代)の鋳造とされる貴重なものです。
国の重要文化財に指定されており、延光寺の歴史を物語る宝物です(実物は保管されており、通常は見ることができませんが、その伝説は境内に息づいています)。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。延光寺の御朱印には、薬師如来を表す梵字(バイ)と「本尊 薬師如来」の文字が記されます。
これで高知県(修行の道場)の霊場巡りは完了です。16ヶ寺、約400キロに及ぶ長い土佐の旅、本当にお疲れ様でした。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 高知県宿毛市平田町中山390
  • 第38番からの距離: 第38番札所・金剛福寺から約50km。足摺岬から北上し、宿毛市内へ入ります。車で約1時間半、徒歩だと約12時間の道のりです。
  • 駐車場: あり(無料)。山門前に整備されています。
  • 次の札所へ: 第40番札所「観自在寺」までは約30km。県境の松尾峠を越えて、いよいよ愛媛県(菩提の道場)へと入ります。

まとめ:土佐の旅路、ここに満願

第39番札所・延光寺は、長く厳しかった「修行の道場・高知」の旅を締めくくる安らぎの場所です。 赤亀伝説に触れ、薬師如来に健康を感謝する。ここで心を整え、次なる愛媛県「菩提の道場」へと新たな一歩を踏み出してください。

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