【第51番札所 石手寺】衛門三郎の再来伝説!国宝・仁王門と道後の名刹

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第51番札所 石手寺の国宝・仁王門
第51番札所 石手寺:国宝の仁王門と、衛門三郎の石が残る古刹

第50番札所から約2.8キロ。日本最古の温泉として名高い「道後温泉」のすぐ近くに、第51番札所・石手寺(いしてじ)があります。

ここは四国八十八ヶ所の中でも特に参拝者が多く、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでも星を獲得した有名なお寺です。国宝の仁王門をはじめとする多くの文化財が並び、お遍路さんだけでなく多くの観光客で賑わいます。
お遍路の元祖と言われる「衛門三郎」の生まれ変わり伝説が残る、物語と歴史に彩られた境内をご案内します。

山号・院号 熊野山 虚空蔵院(くまのざん こくうぞういん)
宗派 真言宗豊山派
御本尊 薬師如来(やくしにょらい)
開基 行基菩薩
御真言 オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ
御詠歌 西方(さいほう)を よそとは見まじ 安養(あんよう)の 寺(てら)に詣(まい)りて 受(う)くる十楽(じゅうらく) (意味:西方極楽浄土を遠い場所だと思ってはいけない。この安養寺(石手寺の旧称)に参れば、十の楽しみを受けることができるのだから)

51番札所・石手寺の歴史と縁起

石手寺の寺名の由来は、お遍路の元祖「衛門三郎(えもんさぶろう)」の伝説にあります。

かつて弘法大師を追い払った罪を悔い、大師を追って旅を続け、徳島(第12番札所近く)で息を引き取った衛門三郎。大師は彼の死に際に「衛門三郎再来」と書いた小石を握らせました。
翌年、伊予の豪族・河野家に男の子が生まれましたが、その子は左手を固く握ったままでした。安養寺(現在の石手寺)の住職が祈祷すると手が開き、中から「衛門三郎」と書かれた石が出てきたといいます。
この石を寺に納め、寺号を「石手寺」と改めました。その石は今も寺宝として大切に祀られています。

境内の見どころ:国宝と不思議な空間

境内は広く、国宝や重要文化財の建物が立ち並ぶ一方、洞窟やマントラ塔など独特の雰囲気も漂っています。

1. 国宝「仁王門」

参道を進むと現れるのが、国宝に指定されている「仁王門」です。
鎌倉時代(1318年)に建てられたもので、均整の取れた美しいプロポーションと、力強い構造美は必見です。奇跡的に戦火を免れ、当時の姿を今に伝える貴重な建築物です。

2. 伝説の「衛門三郎の石」

本堂の前に置かれたケースの中に、衛門三郎が握って生まれたとされる伝説の石が展示されています(※実物や関連資料が見られます)。
「子宝に恵まれる」「安産」のご利益がある石としても知られ、多くの人が石を持ち帰る風習があります(※持ち帰り用の石は別に用意されています)。

3. 不思議な洞窟「マントラ洞窟」

本堂の裏手には、岩山を掘って作られた洞窟(通称:マントラ洞窟)があります。
薄暗い洞窟内には多くのお地蔵様や仏像が並び、独特の雰囲気が漂っています。洞窟を抜けた先には奥の院があり、そこからの景色も見事です。少し冒険気分でお参りできるスポットです。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。石手寺の御朱印には、薬師如来を表す梵字(バイ)と「本尊 薬師如来」の文字が記されます。
納経所も大きく、多くのお守りや遍路用品が揃っています。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 愛媛県松山市石手2-9-21
  • 第50番からの距離: 第50番札所・繁多寺から約2.8km。車で約10分、徒歩で約45分。道後温泉エリアからも徒歩圏内(約15〜20分)です。
  • 駐車場: あり(有料)。参道周辺に民営の駐車場があります。
  • 次の札所へ: 第52番札所「太山寺」までは約10.7km。松山市内を西へ抜け、海に近いエリアへ移動します。道後温泉で一泊して疲れを癒やすのもおすすめです。

まとめ:伝説と名湯の地で心を洗う

第51番札所・石手寺は、お遍路の歴史の深さと、観光地としての賑わいが共存する魅力的なお寺です。 衛門三郎の物語に涙し、国宝の門を見上げ、参拝後は道後温泉で汗を流す。心も体も満たされる、充実した時間を過ごしてください。

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