【第75番札所 善通寺】弘法大師ご誕生の聖地!五重塔と暗闇の戒壇巡り

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第75番札所 善通寺の五重塔と広大な境内
第75番札所 善通寺:弘法大師生誕の地にそびえる五重塔

第74番札所から約1.6キロ。いよいよ、第75番札所・善通寺(ぜんつうじ)に到着です。

ここは、四国遍路の主役である弘法大師(空海)がお生まれになった場所。和歌山の高野山、京都の東寺と並び、「弘法大師三大霊場」の一つに数えられる特別な聖地です。
約45,000平方メートルもの広大な境内は、東院(伽藍)と西院(誕生院)に分かれ、国宝級の文化財や五重塔、そして真っ暗な地下を進む「戒壇巡り」など、巡礼のハイライトとなる体験が待っています。

山号・院号 五岳山 誕生院(ごがくざん たんじょういん)
宗派 真言宗善通寺派(総本山)
御本尊 薬師如来(やくしにょらい)
開基 弘法大師(空海)
御真言 オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ
御詠歌 我(われ)住(す)まむ けがれを払(はら)う 善通寺(ぜんつうじ) 日月(じつげつ)の精(せい) 当所(とうしょ)にたもち (意味:私が住むこの善通寺は、太陽と月の精気が満ち、人々の汚れを払い清める聖地として保たれるだろう)

75番札所・善通寺の歴史と縁起

宝亀5年(774年)、この地にあった豪族・佐伯家の邸宅で弘法大師(幼名:真魚)は誕生しました。
大同2年(807年)、唐から帰国した大師は、父・佐伯善通(さえきよしみち)卿から邸宅地を寄進され、師である恵果和尚が住んだ長安の青龍寺を模してお寺を建立しました。

寺号は父の名前をとって「善通寺」、山号は背後にそびえる5つの山(香色山・筆ノ山・我拝師山・中山・火上山)になぞらえて「五岳山」と名付けられました。
以来、1200年以上にわたり、大師信仰の中心地として、全国から篤い信仰を集めています。

境内の見どころ:東院と西院、二つの聖域

境内は東側の「伽藍(東院)」と、西側の「誕生院(西院)」に分かれています。

1. 荘厳な「五重塔」と金堂(東院)

東院のシンボルは、高さ43メートルを誇る木造の「五重塔(重要文化財)」です。
明治35年に再建されたものですが、その堂々たる姿は圧巻。本堂にあたる「金堂(こんどう)」には、巨大な薬師如来坐像(重要文化財)が安置されています。さらに、樹齢千年以上といわれる大楠(おおくす)も見逃せません。

2. 大師誕生の地「御影堂」(西院)

西院は、かつて佐伯家の邸宅があった場所、つまり大師が生まれ育った場所です。
その中心にあるのが「御影堂(みえどう)」で、ここには大師が自ら描いたとされる「瞬目大師(めひきだいし)」像が秘仏として祀られています。この場所こそが、善通寺の信仰の核心部です。

3. 暗闇の体験「戒壇巡り(かいだんめぐり)」

御影堂の床下には、真っ暗な通路を歩く「戒壇巡り」があります。
光が一切ない漆黒の闇の中、左手の壁を頼りに進み、大師の御影の真下でお祈りをして自己を見つめ直します。闇から出て光を浴びた瞬間、生まれ変わったような清々しい気持ちになれる特別な体験です。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。善通寺は霊場巡りの「本尊(薬師如来)」の御朱印と、「弘法大師」の御朱印の2種類をいただくことができますが、八十八ヶ所巡礼としては「本尊 薬師如来」をいただくのが一般的です。
納経所は非常に大きく、多くのお守りや巡礼用品が揃っています。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 香川県善通寺市善通寺町3-3-1
  • 第74番からの距離: 第74番札所・甲山寺から約1.6km。車で約5分、徒歩で約20分。非常に近い距離にあります。
  • 公共交通機関: JR土讃線「善通寺駅」から徒歩約15分。市民バス(無料)も運行しています。
  • 駐車場: あり(有料:普通車300円)。大駐車場が完備されています。
  • 次の札所へ: 第76番札所「金倉寺」までは約3.8km。善通寺市内を抜け、隣接する多度津町方面へ向かいます。

まとめ:大師の原点で、魂をリセットする

第75番札所・善通寺は、弘法大師の始まりの地であり、お遍路さんにとっての心の故郷とも言える場所です。 五重塔を見上げ、真っ暗な戒壇巡りで心をリセットする。大師の温かい懐に抱かれて、旅の終盤へ向かう新たな活力を得てください。

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