【第77番札所 道隆寺】目なおし薬師と二体薬師!眼病平癒の祈願所

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第77番札所 道隆寺の本堂と回廊
第77番札所 道隆寺:「目なおし薬師」の幟(のぼり)が並ぶ眼病平癒の霊場

第76番札所から約4キロ。多度津町(たどつちょう)の静かな住宅街の中に、第77番札所・道隆寺(どうりゅうじ)があります。

このお寺は、古くから「目なおし薬師さま」として親しまれ、眼病平癒を願う人々が全国から訪れる霊場です。
桑の大木から見つかった小さな薬師如来を、弘法大師が刻んだ大きな薬師如来の胎内に納めたという「二体薬師」の伝説を持ち、本堂の周りにはそのご利益に感謝する人々の幟(のぼり)がはためいています。

山号・院号 桑多山 明王院(そうたざん みょうおういん)
宗派 真言宗醍醐派
御本尊 薬師如来(やくしにょらい)
開基 和気道隆(わけのみちたか)
御真言 オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ
御詠歌 願(ねが)いをば 仏(ほとけ)道隆(どうりゅう)に 入(い)りはてて 菩提(ぼだい)の月(つき)を 見まくほしさに (意味:願いを込めて道隆寺に参り、仏道に入って修行し、いつの日か迷いのない悟りの月(菩提)を見たいものだ)

77番札所・道隆寺の歴史と縁起

和銅5年(712年)、この地の領主であった和気道隆(わけのみちたか)が、光り輝く桑の大木を見つけました。
その方向へ矢を放ってみると、道隆の乳母の目に当たってしまいましたが、不思議なことに乳母は怪我一つしていませんでした。桑の木を調べてみると、そこには小さな薬師如来像があり、矢を受け止めてくれていたのです。

道隆はこの奇跡に感謝し、お堂を建ててその像を祀りました。後に弘法大師がこの地を訪れ、桑の木で大きな薬師如来像を刻み、その胎内に道隆が見つけた小さな像を納めました。
これが「二体薬師(にたいやくし)」と呼ばれる所以であり、寺名も開基・道隆の名をとって「道隆寺」とされました。

境内の見どころ:目なおし薬師と観音回廊

仁王門をくぐると、まっすぐ伸びた参道の先に本堂があり、その周りをぐるりと囲む回廊が特徴的です。

1. 眼病平癒「目なおし薬師」

御本尊の薬師如来は、開基の伝説から「眼病平癒」に特に強いご利益があるとされています。
「目なおし薬師」として知られ、境内には目が良くなるようにとの願いや、治ったお礼の幟(のぼり)がたくさん奉納されています。また、大師が薬師如来に祈願して湧き出させたという井戸水やお茶を飲むと目に良いとも言われています。

2. 圧巻の「255体の観音像」

本堂の周囲を取り囲むように、長い回廊があります。
ここには、青銅製の観音像がずらりと255体も並んでおり、その光景は圧巻です。これらは「潜徳(せんとく)観音」と呼ばれ、万人の苦しみを救うために全国の信者から奉納されたものです。

3. 衛門三郎の像

境内には、お遍路の元祖と言われる「衛門三郎(えもんさぶろう)」の銅像があります。
弘法大師を追い求めて旅をした彼の姿は、すべてのお遍路さんの象徴。旅の安全を祈り、心を重ねてみてください。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。道隆寺の御朱印には、薬師如来を表す梵字(バイ)と「本尊 薬師如来」の文字が記されます。
目の健康は、お遍路の旅にとっても、日々の生活にとっても大切なもの。しっかりと感謝を込めていただきましょう。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 香川県仲多度郡多度津町北鴨1-3-30
  • 第76番からの距離: 第76番札所・金倉寺から約3.9km。車で約10分、徒歩で約50分。善通寺市から多度津町へ、平坦な道を進みます。
  • 公共交通機関: JR予讃線「多度津駅」から徒歩約15分。アクセス良好です。
  • 駐車場: あり(無料)。山門の近くに駐車場があります。
  • 次の札所へ: 第78番札所「郷照寺」までは約7.2km。丸亀市の宇多津(うたづ)方面へ向かいます。瀬戸大橋の景色も近づいてきます。

まとめ:目の曇りを払い、心も晴れやかに

第77番札所・道隆寺は、目の健康を願う人々にとっての聖地です。 二体薬師の伝説に触れ、自分の目だけでなく、心の目も澄み渡るように祈りましょう。ここから先は、瀬戸大橋の見える海岸エリアへと進んでいきます。

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