【第78番札所 郷照寺】霊場唯一の「時宗」寺院!厄除け大師と瀬戸大橋の絶景

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第78番札所 郷照寺の本堂と庭園
第78番札所 郷照寺:時宗と真言宗が共存する、瀬戸内海を望む古刹

第77番札所から約7キロ。古い町並みが残る宇多津町(うたづちょう)の高台に、第78番札所・郷照寺(ごうしょうじ)があります。

このお寺の最大の特徴は、四国八十八ヶ所の中で唯一、「時宗(じしゅう)」に属していることです(真言宗と時宗の二教並存)。
一遍上人が踊り念仏を行った歴史を持ち、地元では「厄除けうたづ大師」として絶大な信仰を集めています。境内からは雄大な瀬戸大橋を一望できる、開放感あふれる霊場をご案内します。

山号・院号 仏光山 広徳院(ぶっこうざん こうとくいん)
宗派 時宗
御本尊 阿弥陀如来(あみだにょらい)
開基 行基菩薩
御真言 オン・アミリタ・テイセイ・カラ・ウン
御詠歌 踊(おど)り跳(は)ね 念仏(ねんぶつ)唱(とな)う 道場(どうじょう)寺(じ) ひょうしを揃(そろ)え 鉦(かね)を打(う)つなり (意味:踊り跳ねて念仏を唱えるこの道場寺(郷照寺の旧称)では、皆で拍子を揃えて鉦を打ち鳴らし、極楽往生を願うのだ)

78番札所・郷照寺の歴史と縁起

神亀2年(725年)、行基菩薩が阿弥陀如来を刻んで開基し、当時は「仏光山 道場寺」と呼ばれていました。その後、弘法大師が訪れて自らの像を刻んで厄除けの誓願を行いました。

鎌倉時代、時宗の開祖・一遍上人(いっぺんしょうにん)がこの地に滞在し、踊り念仏を行って民衆を救済しました。これ以来、このお寺は真言宗の霊場でありながら、時宗の教えも広める「二教並存」の珍しい寺院となりました。
江戸時代に高松藩主の保護を受けて再興され、現在に至るまで「時宗」の法灯を守り続けています。

境内の見どころ:厄除け大師と瀬戸内の絶景

美しく手入れされた境内は、季節の花々と素晴らしい眺望が魅力です。

1. 「厄除けうたづ大師」

郷照寺は「厄除け大師」として特に有名で、地元の人々からは「うたづ大師さん」と呼ばれ親しまれています。
大師堂には、弘法大師が自ら刻んだとされる「厄除大師像」が祀られており、厄年の祈願や交通安全を願う人々が絶えません。お大師様の強いパワーを感じられる場所です。

2. 瀬戸大橋を一望する眺望

本堂の横や境内からは、宇多津の町並みと、その向こうに広がる瀬戸内海、そして雄大な「瀬戸大橋」を一望することができます。
近代的な橋と穏やかな海、そして古いお寺のコントラストは、ここでしか見られない絶景です。旅の記念撮影にも最適です。

3. 地下の「万体観音」

大師堂の地下には、全国の信者から奉納された約3万体もの小さな観音像が祀られている「万体観音堂」があります。
薄暗い回廊に無数の観音様が並ぶ様子は、言葉にできないほどの迫力と神秘性に満ちています。ぜひ地下へ降りて、その空間を肌で感じてみてください。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。郷照寺の御朱印には、阿弥陀如来を表す梵字(キリーク)と「本尊 阿弥陀如来」の文字が記されます。
四国霊場唯一の「時宗」のお寺の御朱印は、88ヶ所の中でも貴重な存在です。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 香川県綾歌郡宇多津町1435
  • 第77番からの距離: 第77番札所・道隆寺から約7.2km。車で約20分、徒歩で約1時間半。丸亀市内を抜け、宇多津町へ入ります。
  • 公共交通機関: JR予讃線「宇多津駅」から徒歩約25分。タクシーなら約5分です。
  • 駐車場: あり(無料)。境内まで車で上がれますが、道が少し狭いので注意してください。
  • 次の札所へ: 第79番札所「天皇寺」までは約6.5km。坂出市(さかいでし)方面へ向かいます。

まとめ:宗派を超えた祈りと絶景

第78番札所・郷照寺は、異なる宗派が調和する寛容さと、瀬戸内海を見渡す開放感に満ちたお寺です。 厄除け大師に守られ、美しい景色に癒やされて、心晴れやかに次の札所へと進んでください。

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