【第80番札所 国分寺】境内全域が国の特別史跡!讃岐の古刹とミニ遍路

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第80番札所 国分寺の本堂と七重塔の礎石
第80番札所 国分寺:特別史跡に指定されている、讃岐の国分寺

第79番札所から約6.5キロ。五色台(ごしきだい)の山並みを背景に、高松市の国分寺町に第80番札所・国分寺(こくぶんじ)があります。

ここは聖武天皇の勅願により全国に建立された国分寺の一つ(讃岐国分寺)であり、四国八十八ヶ所にある4つの国分寺の最後を飾る札所です。
奈良時代の伽藍配置がそのまま残されていることから、境内全域が国の「特別史跡」に指定されています。古い歴史と、一周約1時間の「ミニ八十八ヶ所巡り」が楽しめる、見どころの多い名刹です。

山号・院号 白牛山 千手院(はくぎゅうざん せんじゅいん)
宗派 真言宗御室派
御本尊 十一面千手観世音菩薩(じゅういちめんせんじゅかんぜおんぼさつ)
開基 行基菩薩
御真言 オン・バザラ・タラマ・キリク・ソワカ
御詠歌 国(くに)を分け 野山(のやま)をしのぎ 古寺(ふるでら)に 詣(まい)れる人(ひと)を 助(たす)けましませ (意味:国々を巡り、野山を越えて、この由緒ある古寺(国分寺)に参拝した人々を、どうかお助けください)

80番札所・国分寺の歴史と縁起

天平13年(741年)、聖武天皇が国家の平安と五穀豊穣を願い、行基菩薩に命じて全国66カ国に建立させた国分寺の一つです。
行基は自ら本尊の「十一面千手観音像」を刻み、開山しました。創建当時は東西220m、南北240mという広大な寺域に、七重塔や金堂が立ち並ぶ壮大な寺院だったと伝えられています。

その後、弘法大師が訪れて霊場と定めますが、戦国時代の兵火で焼失。現在の本堂は鎌倉時代後期に再建されたもので、四国霊場の国分寺の中で唯一、昔のままの場所に伽藍が残っていることから、考古学的にも極めて重要とされています。

境内の見どころ:特別史跡とミニ遍路

松並木の美しい参道を抜けると、奈良時代から続く歴史の息吹を感じることができます。

1. 国の特別史跡「七重塔の礎石」

境内には、奈良時代に建てられた巨大な「七重塔」の礎石(土台の石)が残されています。
その大きさから推測すると、かつては高さ60メートルを超える塔がそびえ立っていたと考えられています。いにしえの繁栄を偲ばせる貴重な遺跡です。

2. 重要文化財「本堂」と「梵鐘」

現在の本堂は鎌倉時代のもので、国の重要文化財に指定されています。堂内には、一木造りとしては四国最大級の御本尊・千手観音立像(重要文化財・秘仏)が安置されています。
また、境内にある梵鐘は平安時代初期の鋳造とされ、四国霊場にある鐘の中でも最古級のもの。伝説では、この鐘をつくと「百八の煩悩」が消えると言われています。

3. 裏山の「ミニ八十八ヶ所」

本堂の裏手から続く山道には、四国八十八ヶ所の御本尊を石仏で模した「ミニ八十八ヶ所」があります。
一周約2キロ、所要時間1時間ほどで、森の中を散策しながら全札所をお参りしたのと同じ功徳が得られるとされています。お時間のある方は、ぜひ挑戦してみてください。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。国分寺の御朱印には、千手観音を表す梵字(キリーク)と「本尊 千手観音」の文字が記されます。
讃岐(香川県)の国分寺参拝の証として、心静かにいただきましょう。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 香川県高松市国分寺町国分2065
  • 第79番からの距離: 第79番札所・天皇寺から約6.5km。車で約15分、徒歩で約1時間半。国道11号線沿いに進みます。
  • 公共交通機関: JR予讃線「国分駅」から徒歩約5分。非常にアクセスが良いです。
  • 駐車場: あり(無料)。仁王門前に駐車場があります。
  • 次の札所へ: 第81番札所「白峯寺」までは約6.5km。ここから五色台(ごしきだい)という山の上へ向かうため、急な山道となります。車遍路でもカーブの多い山岳ドライブです。

まとめ:奈良の都の風を感じる場所

第80番札所・国分寺は、かつての国家プロジェクトの痕跡を今に残す、スケールの大きなお寺です。 古代のロマンに触れ、ミニ遍路で少し体を動かした後は、いよいよ「五色台」の山頂にある難所・白峯寺へと向かいます。

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