【第81番札所 白峯寺】崇徳上皇が眠る鎮魂の地!五色台の紅葉と干支守り

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第81番札所 白峯寺の勅額門と紅葉
第81番札所 白峯寺:五色台の山中に佇む、崇徳上皇鎮魂の霊場

第80番札所から山道を登り、風光明媚な五色台(ごしきだい)の白峰(しらみね)山頂付近に、第81番札所・白峯寺(しろみねじ)があります。

ここは歴史文学『雨月物語』の舞台としても知られる場所。保元の乱に敗れて讃岐へ流され、都への帰還を願いながら亡くなった崇徳上皇(すとくじょうこう)の陵墓(お墓)が隣接しています。
古い木造建築が並ぶ境内は厳粛な雰囲気に包まれ、秋には美しい紅葉が参拝者の心を和ませます。

山号・院号 綾松山 洞林院(りょうしょうざん どうりんいん)
宗派 真言宗御室派
御本尊 千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ)
開基 弘法大師(空海)
御真言 オン・バザラ・タラマ・キリク・ソワカ
御詠歌 霜(しも)さむく 露(つゆ)白妙(しろたえ)の 寺(てら)のうち 御名(みな)を称(とな)うる 法(のり)の声(こえ)ごえ (意味:霜が降りるほど寒く、露が白く光るこの白峯寺の境内で、仏の御名を称える読経の声があちこちから聞こえてくる)

81番札所・白峯寺の歴史と縁起

弘仁6年(815年)、弘法大師がこの山に登り、地主権現ののお告げを受けて千手観音像を刻んで安置したのが始まりです。
その後、弘法大師の甥である智証大師(円珍)が訪れ、霊木の香木で再び千手観音を刻んで本尊とし、伽藍を整備しました。

長寛2年(1164年)、配流先の讃岐で崩御された崇徳上皇の遺体は、この白峰山に葬られました。
都へ帰る願いが叶わなかった上皇の無念を鎮めるため、建久2年(1191年)に源頼朝が命じて「頓証寺殿(とんしょうじでん)」を建立。以来、上皇の菩提を弔う寺として、朝廷や武家から厚く保護されてきました。

境内の見どころ:鎮魂の聖地と十二支

静寂に包まれた境内には、国指定の重要文化財が多く残り、歴史の深さを肌で感じることができます。

1. 崇徳上皇を祀る「頓証寺殿」

本堂の隣にある「頓証寺殿」は、崇徳上皇の御霊を祀る廟所です。
その入り口にある「勅額門(ちょくがくもん)」は国の重要文化財で、源為義と為朝の武者姿を描いた扉絵があることでも知られています。また、お寺のすぐ裏手には宮内庁が管理する「崇徳天皇白峯陵」があり、四国霊場で唯一、天皇陵が隣接する特別な場所です。

2. 二基の「十三重石塔」

頓証寺殿の近くには、源頼朝が寄進したと伝わる、高さ約6メートルの花崗岩製の「十三重石塔」が2基立っています(国の重要文化財)。
苔むした石塔は、鎌倉時代の質実剛健な美しさを今に伝えています。

3. 自分の干支にお参り「十二支守り本尊」

境内には、十二支(子・丑・寅…)それぞれの守り本尊(八体仏)の石像が並んでいます。
ご自身の干支の仏様を探して、水を掛けてお参りしてみてください。厄除けや開運のご利益があると言われ、親しみやすいスポットとなっています。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。白峯寺の御朱印には、千手観音を表す梵字(キリーク)と「本尊 千手観世音」の文字が記されます。
秋には紅葉の名所としても賑わい、季節限定の御朱印や授与品が出ることもあります。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 香川県坂出市青海町2635
  • 第80番からの距離: 第80番札所・国分寺から約6.5km。車で約15〜20分、徒歩で約2時間半。五色台スカイラインを通る山道ルートです。
  • 駐車場: あり(無料)。山門前に駐車場があります。
  • 次の札所へ: 第82番札所「根香寺」までは約5km。車で約10〜15分、徒歩で約1時間半。五色台の山上を移動する快適なドライブ・ハイキングコースです。

まとめ:歴史の悲劇を静かに包む山

第81番札所・白峯寺は、崇徳上皇の悲しい歴史と、それを慰めようとした人々の祈りが結晶した場所です。 美しい自然と文化財に囲まれ、静かに手を合わせることで、心の奥深くに平安が訪れることでしょう。

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