【第83番札所 一宮寺】頭を入れると抜けない!?恐怖の「地獄の釜」と一之宮

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第83番札所 一宮寺の本堂と地獄の釜
第83番札所 一宮寺:讃岐一之宮の隣に建つ、歴史ある古刹

第82番札所から五色台を下り、高松市の住宅街の中にあるのが第83番札所・一宮寺(いちのみやじ)です。

「一宮」という名前の通り、讃岐国一之宮である「田村神社」と深い関わりを持つお寺です。
境内には、頭を入れると善悪が分かると伝わる恐怖(?)の「地獄の釜」があり、多くの参拝者がドキドキしながら頭を入れる姿が見られます。古代から続く神仏習合の歴史と、ちょっとしたスリルを味わえるユニークな霊場をご案内します。

山号・院号 神毫山 大宝院(しんごうざん たいほういん)
宗派 真言宗御室派
御本尊 聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
開基 義淵僧正
御真言 オン・アロリキャ・ソワカ
御詠歌 讃岐(さぬき)のわ 一宮(いちのみや)とは ゆうなれど 大悲(だいひ)の仏(ほとけ) いらせ給(たま)うぞ (意味:讃岐の一之宮という神社の名前ではあるけれど、ここには大いなる慈悲を持つ仏様(観音様)もいらっしゃるのだよ)

83番札所・一宮寺の歴史と縁起

大宝年間(701〜704年)、義淵(ぎえん)僧正によって「大宝院」として開基されました。その後、行基菩薩が堂宇を修復し、弘法大師が訪れて聖観音像を刻み、「神毫山 一宮寺」と改めました。

古くから隣接する「田村神社(讃岐国一之宮)」の別当寺(神社を管理する寺)として一体となっていましたが、明治の神仏分離令によって分けられました。
御詠歌に「一宮とはゆうなれど」とあるのは、神社の名前であっても、ここにはちゃんと仏様もおられますよ、という意味が込められています。

境内の見どころ:地獄の釜と護摩堂

平坦な境内は静かで落ち着いた雰囲気ですが、薬師如来の祠には不思議な伝説があります。

1. 恐怖の伝説「地獄の釜」

本堂の横に、薬師如来を祀る小さな祠(ほこら)があります。この祠の台座の下には穴が開いており、「地獄の釜」と呼ばれています。
伝説によると、この穴に頭を入れると、心の清らかな人は何事もなく抜けますが、心が悪い人はゴオオオ…という地獄の音が聞こえて、頭が抜けなくなると言われています。
実際には頭痛持ちの人が頭を入れると治るとも言われていますが、勇気のある方はぜひ挑戦してみてください。

2. 護摩堂と不動明王

境内にある護摩堂には、不動明王が祀られています。
毎月28日の縁日には護摩祈祷が行われ、多くの信者が訪れます。堂々とした建物で、一宮寺の信仰の中心的な役割を果たしています。

3. 隣接する「田村神社」

お寺のすぐ隣(徒歩数分)には、讃岐國一之宮である田村神社があります。
ここは龍神伝説のある大きな神社で、日曜市が開かれたり、巨大な龍の像があったりと見どころ満載です。お寺と神社、両方をお参りすることで、より深い歴史を感じることができます。

御朱印・納経について

参拝後は納経所へ。一宮寺の御朱印には、聖観音を表す梵字(サ)と「本尊 聖観世音」の文字が記されます。
「一宮」という格式高い名前が入った御朱印は、旅の安全を守ってくれるでしょう。

アクセス・駐車場・参拝案内

  • 所在地: 香川県高松市一宮町607
  • 第82番からの距離: 第82番札所・根香寺から約13.5km。五色台を下り、高松市街地へと向かうルートです。車で約30分、徒歩で約3時間半。
  • 公共交通機関: 高松琴平電気鉄道(ことでん)琴平線「一宮駅」から徒歩約10分。
  • 駐車場: あり(無料)。山門前に整備された駐車場があります。
  • 次の札所へ: 第84番札所「屋島寺」までは約14km。高松市内を横断し、源平合戦の舞台・屋島の山上を目指します。

まとめ:地獄の音を聞かずに済むか?

第83番札所・一宮寺は、神仏の歴史とユニークな伝説体験ができるお寺です。 地獄の釜で自分の心を問い直し、無事に頭が抜けたら、自信を持って次の札所・屋島へと向かいましょう。結願まであと少しです。

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